使い方
- 「働き方」に、1日の勤務時間と勤務日数を入れます。日数は「週の日数」「月の日数」「年間休日」のどれかで入れられます。
- 「金額」の5つの欄のうち、わかっているものに金額を入れます。残りの4つが自動で計算されます。最後に入れた欄に「基準」と表示され、強調されます。
- ボーナスや残業を考えたいときは、下の「ボーナスを年収に含める」「残業の目安を計算する」にチェックを入れます。求人どうしを比べたいときは「2つの条件を比べる」を使います。
入力を変えるとその場で結果が変わるので、計算ボタンを押す必要はありません。金額は「250,000」のようにカンマを入れても、全角の数字で入れてもかまいません。結果は「結果をコピー」で、メモや相談用の文章としてコピーできます。
この計算は、税金や社会保険料を引く前の額面の金額です。手取りの金額は計算しません。
換算の計算式
まず、1年間に働く日数(年間の勤務日数)を決め、時給から順に掛け算・割り算で換算しています。
- 日給 = 時給 × 1日の勤務時間
- 年収(基本) = 日給 × 年間の勤務日数
- 月給 = 年収(基本)÷ 12か月
- 週給 = 年収(基本)÷ 52週
年間の勤務日数は、入力のしかたによって次のように求めます。
| 入れ方 | 年間の勤務日数 | 例 |
|---|---|---|
| 週の勤務日数 | 週の日数 × 52週 | 週5日 → 260日(月平均 約21.67日) |
| 月の勤務日数 | 月の日数 × 12か月 | 月20日 → 240日 |
| 年間休日 | 365日 − 年間休日 | 年間休日120日 → 245日(月平均 約20.42日) |
たとえば、時給1,000円で、1日8時間・週5日働くと、日給は8,000円、週給は40,000円、年収は2,080,000円、月給は約173,333円になります。1か月は28日から31日までと一定ではないため、「1年を12等分した平均の月」で考えています。画面には、このとおりの計算方法(平均の勤務日数・時間)を小さく表示しています。
金額の計算は、小数の誤差が出ないよう、分数で正確に行います。表示するときだけ、1円未満を四捨五入しています。そのため、表示された金額を足し算・掛け算し直すと、1円ほどずれることがあります。
額面と手取りの違い
額面は、税金や社会保険料などを差し引く前の、会社が支払う金額です。給与明細では「総支給額」にあたります。これに対して手取りは、税金や社会保険料などを差し引いたあとの、実際に受け取る金額です。
手取りの金額は、収入、年齢、家族の状況、住んでいる地域、加入している保険などによって人それぞれ変わります。税制や保険料の率も年によって見直されるため、このツールでは手取りの計算はしません。
配偶者の扶養に入っている場合の収入の上限(いわゆる「年収の壁」)や、地域ごとの最低賃金も、毎年のように変わる内容です。最新の金額や条件は、厚生労働省・国税庁・日本年金機構、お住まいの自治体や勤め先の案内で確認してください。
残業代の計算の目安
残業代は、基本の時給に割増率を掛けて求めます。「残業代 = 時給 × 残業時間 × (1 + 割増率)」です。月給の人は、月給を「1か月の平均の所定労働時間」で割った金額を時給として考えます。このツールの「残業の目安」も、換算した時給を使って計算しています。
割増率は、残業の種類によって法律で最低の率が決められています。次の表は、画面で選べる率の目安です。
| 残業の種類 | 割増率(最低の目安) |
|---|---|
| 時間外労働(法定労働時間を超えた分) | 25% |
| 時間外労働(月60時間を超えた分) | 50% |
| 時間外労働+深夜(22時〜翌5時) | 50% |
| 法定休日の労働 | 35% |
| 法定休日の労働+深夜 | 60% |
| 月60時間を超えた時間外労働+深夜 | 75% |
これは最低の率の目安です。会社の規定で、これより高い率が決められていることもあります。「会社が決めた1日の所定労働時間」を超えても、法定労働時間までは割増にならない場合もあります。また、固定残業代(みなし残業)が給与に含まれている会社もあります。実際の取り扱いは、会社の就業規則や労働条件通知書、給与明細で確認してください。
このツールでは、すべての残業時間に1つの割増率をそのまま掛けています。月60時間を超える残業があるときは、60時間までと、それを超えた分で率を分けて考える必要があります。
求人を比べるときのポイント
求人を見ていると、時給で書かれたものと、月給や年収で書かれたものが混ざっていて、比べにくいことがあります。そんなときは、「2つの条件を比べる」で、同じ基準に直して見比べると、違いがわかりやすくなります。
- 実際の時給で比べる:年収(ボーナスや残業代を含む)を、1年間に働く総時間で割った「実際の時給」にそろえると、月給の求人と時給の求人を同じ尺度で比べられます。
- 休みや勤務時間も見る:同じ月給でも、年間休日や1日の勤務時間が違えば、実際の時給は変わります。
- ボーナスや手当の条件を確かめる:「年◯か月分」と書いてあっても、実績や支給条件は会社によって違います。残業代がどこまで含まれているか(固定残業代)も確認すると安心です。
- 額面と手取りの違いを意識する:比べるのは額面でも、実際に使えるお金は手取りです。交通費の支給なども含めて検討するとよいでしょう。
金額だけでなく、仕事の内容、通勤時間、働き方の柔軟さなども大切な判断材料です。このツールの結果は、そのうちの「お金の目安」のひとつとして使ってください。
よくある質問
時給から月給を出すと、日数によって金額が変わるのはなぜですか?
1か月の日数や、その月の勤務日数は毎月違うためです。このツールは、1年間の勤務日数を12で割った「平均の月」で換算しています。実際の月ごとの給与は、その月の勤務日数や締め日によって、これと少し違う金額になります。
年収から月給を出すとき、ボーナスはどう扱いますか?
「ボーナスを年収に含める」にチェックを入れると、年収からボーナスを差し引いた残りを12か月で割って、基本の月給を求めます。ボーナスは「年◯か月分」か「年◯円」で入れられます。チェックを外すと、ボーナスは考えず、年収を12で割ります。
月給は税金や保険料を引いた金額ですか?
いいえ。このツールの金額はすべて額面(税金や保険料を引く前)です。求人票に書かれている月給も、通常は額面です。
残業代の計算は、そのまま給与明細と同じになりますか?
目安です。会社によって、割増率、残業時間の数え方(1分単位か、切り捨てがあるか)、固定残業代の有無などが違うためです。実際の金額は、給与明細や会社の規定で確認してください。
入力した金額は保存されますか?
次に開いたときに続きから使えるよう、入力内容はお使いのブラウザの中(ローカルストレージ)にだけ保存します。外部のサーバーへ送信することはありません。「リセット」を押すと、保存した内容も消えて最初の状態に戻ります。
計算結果は目安です。税金・社会保険・労働条件について個別に相談したいときは、勤め先の担当者、社会保険労務士、税理士、労働基準監督署などの専門家・窓口に確認してください。お金を分けるときは割り勘計算、日数や年齢を数えるときは日数・年齢計算も使えます。